幼児・スクリーンタイム
幼児のスクリーンタイム:家族で続けられるルールの決め方
「何分までなら大丈夫?」はほとんどの親が一度は考える質問です。時間の目安はありますが、毎日を楽にしてくれるのは、いつ・どこで・何を見て・どう終わるかを先に決めておくこと。この記事では、それを家族のルールにまとめる方法を紹介します。
まず目安を知る:1日1時間ほど、中身と一緒に見ることが大切
世界保健機関(WHO)や米国小児科学会(AAP)などの主な保健・小児科の団体は、2〜5歳の子どもについて、おおむね同じことをすすめています。スクリーンを見る時間は1日1時間くらいまでにすること、質のよい内容を選ぶこと、できるだけ大人が一緒に見たり遊んだりすること。
これは上限の目安であって、毎日使い切る持ち時間ではありません。分数をきっちり数えるより、何を見るか、だれと一緒か、終わったあとに何をするかのほうが大きいことも多いものです。
「いつ」と「どこで」を決める
その場の気分で決めるより、時間と場所を固定したほうがずっと続けやすくなります。いつ見られるかが分かっていれば、子どもも一日中「見ていい?」と聞かなくなります。
| 場面 | たとえばこんな決め方 |
|---|---|
| 平日 | 保育園や幼稚園から帰っておやつのあと、など時間帯をひとつ決めて、終わったらおしまい |
| 休日 | 少し長めでもよいが、外遊びやほかの予定を先に入れる |
| 食事中 | 家族全員、大人も見ない |
| 寝る前 | 寝る前しばらくはスクリーンなし。お風呂と絵本に |
| 病院や外食の待ち時間 | まず絵本やシール、お絵かき帳。本当に必要なときだけタブレット |
| 場所 | 大人の目が届くリビングで。寝室には持ち込まない |
この表はあくまでたたき台です。パートナーや、よく見てくれる祖父母とも話して、わが家版を書き出してみましょう。大人の言うことがそろっていると、子どもが「甘い人」を探しに行くことも減ります。
終わりを「大泣き」にしない工夫
もめごとの多くは、遊んでいる最中ではなく、片づける瞬間に起きます。終わり方は前もって準備できます。
- 分ではなく「区切り」で伝える。「あと1ステージ」「このお話が終わったら」のほうが、「あと5分」より幼児には分かりやすい。
- 早めに予告する。近づいてきたら一度、最後の1回を始める前にもう一度。
- 子ども自身に終わらせてもらう。自分でアプリを閉じ、自分で充電場所に戻す。
- 次にすることを具体的に。「しまったら手を洗っておやつにしよう」のほうが、「もうおしまい」より受け入れやすい。
- 気持ちを先に受け止める。「まだ遊びたかったよね、楽しいもんね」と言ってから、落ち着いて片づける。
内容の選び方:ゆっくりで、終わりがあって、話せるもの
- テンポがゆっくり。画面や音がひっきりなしに光ったり鳴ったりしない。
- 終わりがはっきりしている。1ステージ、1話、1つのお話。自然な区切りがあると切り替えやすい。
- 引き止める仕組みがない。制限時間、連続ログイン特典、次々出てくる広告は、やめどきを難しくします。
- 動画アプリは自動再生をオフに。そうしないと1話が次の1話につながっていきます。
- 大人も一緒に見たい、遊びたいと思えるものを選ぶ。
大人もルールの一員
子どもは、大人の言うことより、大人のすることをまねします。ルールが子どもだけのものだと、すぐに「パパ(ママ)だって見てるじゃん」と言われてしまいます。
- 食事中は大人のスマホもしまう。
- 子どもが話しかけてきたら、スマホを置いて顔を見る。
- 使うときは声に出す。「園からの連絡に返事してるね。終わったら遊ぼう」
- 家族のルールを紙に書いて冷蔵庫に貼り、大人も子どもも守る。
皓仔パパのやり方
幼児向けのゲームをつくるとき、私はあえて制限時間を入れていません。フルーツめいろは、動物を食べものまで連れて行けばその迷路はおしまい。ライフも失敗のペナルティもないので、「あと1つやったらおしまいね」で終わりにしやすくなっています。
フルーツパークの6つのミニゲームも短いひと区切りで、まちがえても終わらないので、子どもは自分のペースで遊べ、大人も切り上げどきを見つけやすくなります。
よくある質問
2歳未満にも同じ目安があてはまりますか?
2歳未満には別の目安があり、一般にもっと慎重です。この年齢については、小児科医に直接相談してください。
祖父母とのビデオ通話もスクリーンタイムに入りますか?
ビデオ通話は家族との会話に近いので、動画やゲームとは分けて考える家庭も多いです。迷ったら小児科医に意見を聞いてみましょう。
片づけるたびに大泣きします。いっそやめるべき?
まずは終わり方を変えてみましょう。ステージや1話を区切りにする、予告する、子どもに自分で消してもらう、次にすることを決めておく。泣くのはルールが間違っているからではありません。数日から数週間、同じやり方を続けると落ち着くことが多いです。
この記事は一般的な子育て情報であり、医療や専門家のアドバイスに代わるものではありません。お子さんの発達や健康で気になることがあれば、小児科医などの専門家にご相談ください。
「あと1つでおしまい」を少しラクに
フルーツめいろもフルーツパークも、1回ずつ区切りのある小さなゲームなので、やめどきがわかりやすいです。