三国志・入門
6〜10歳の子どもに三国志を話すなら、まずこの6つのお話から
子どもが関羽や諸葛亮の名前を初めて聞くのは、アニメやお寺(関羽は台湾の多くのお寺で神様として祀られています)、教科書だったりします。そして帰ってくるなり「この人だれ?」と聞いてきます。三国志は登場人物もお話もとても多いので、一度に全部話すと混乱してしまいます。この記事では、子どもにもわかりやすく、話が広がるお話を6つ選びました。
三国志を話す前に、まず3人を押さえる
三国志の「三国」とは、魏・蜀・呉の3つの国のことです。子どもに話すときは、まずそれぞれのリーダー3人を覚えてもらえば十分です。魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権。ほかの人物は、この3人のまわりから登場させていけます。
1. 三顧の礼:待つことのできる人
劉備は諸葛亮を訪ね、3度目でようやく会うことができました。このお話は諸葛亮自身が書いた「出師表」にも出てくる、実際にあった出来事です。子どもと話してみましょう。どうしても誰かに助けてほしいとき、あなたならどうやって本気の気持ちを伝える?
2. 長坂の戦い:趙雲、阿斗を救う
曹操の大軍が追ってくるなか、趙雲は混乱のなかで劉備の幼い息子(阿斗、のちの劉禅)と夫人を守って逃がしました。正史にも記録がある出来事ですが、小説では敵陣を何度も駆け抜ける場面として描かれています。子どもと話してみましょう。誰かのお世話を任されているときに危険がせまったら、あなたならどうする?
3. 赤壁の戦い:小さな国が手を組んで大軍に勝つ
南へ攻めてきた曹操の大軍に対し、孫権と劉備が手を組み、火攻めで打ち破りました。実際にあった歴史上の大きな戦いで、指揮をとったのは呉の周瑜です。子どもと話してみましょう。もともとそれほど親しくなかった2人が、どうして協力しようと思ったのかな?
4. 草船借箭(わら船で矢を借りる):「本当?それともお話?」を話すのにぴったり
諸葛亮がわらを積んだ船で曹操の陣から10万本の矢を「借りる」場面は、小説のなかでも特に盛り上がるところです。ところが歴史の記録では、似たような出来事にあったのは別の戦いでの孫権でした。小説の話を聞いたあとで、歴史では誰だったのかを教えると、子どもはたいていとても驚きます。こうした違いは別の記事にまとめています。
5. 空城の計:落ち着くことも強さのひとつ
諸葛亮が城門を開け放ち、城の上で琴を弾いて、司馬懿の大軍を退かせた場面です。これは小説の話で、歴史学者の多くは実際にはなかったと考えています。それでも「怖いことがあったとき、どうやって自分を落ち着かせるか」を話すのにぴったりのお話です。
6. 七縦七擒(孟獲を7度捕らえる):心から納得してもらって本当の勝ち
南方へ遠征した諸葛亮は、孟獲を7回捕らえては7回放し、孟獲が心から降参するまでくり返しました。このお話は出どころが少し特別です。陳寿の『三国志』本文には書かれておらず、のちに裴松之が『三国志』に注をつけたとき、別の書物『漢晋春秋』から引用したことで残りました。子どもと話してみましょう。試合に勝つことと、相手に心から負けを認めてもらうことは、どう違うと思う?
子どもが聞きたくなる話し方
- 一度に話すのはひとつのお話だけ。10分くらいで十分です
- 話し終わったら問いはひとつだけ。テストのようにしないこと
- どの人物のお話を聞きたいか、子どもに選んでもらう
- 子どもが「これ本当?」と聞いてきたら、それが最高のスタート。一緒に調べてみましょう
よくある質問
三国志のお話は何歳ごろから楽しめますか?
6歳ごろからだと、人物や筋を追いやすくなります。もっと小さい子には、三顧の礼のように、ひとりの人物の短いお話から始めるとよいでしょう。
三国志は戦いの場面が多いですが、暴力的すぎませんか?
人物の選択や考え方に重点をおき、戦いの場面はさらっと流しましょう。話し終わったあとに「どうしてそうしたんだろう」と話すほうが、戦いを細かく話すよりずっと面白いです。
『三国志演義』から読むべきですか、それとも正史からですか?
子どもにとっては、まずお話を聞いて興味を持つことが大切です。子どもが「これ本当?」と聞いてきたら、正史にはどう書かれているかを一緒に見てみましょう。最初から考証の話をするより、ずっと引きつけられます。
この記事は一般的な子育て情報であり、医療や専門家のアドバイスに代わるものではありません。お子さんの発達や健康で気になることがあれば、小児科医などの専門家にご相談ください。
三国志のお話を一緒に聴こう
『皓仔的時空冒險:老師沒說的三國英雄事』は、6〜10歳の子ども向けの三国志 Podcast です(中国語・台湾華語)。